独学のピアノ学習にオススメの本!「ブルクミュラー25の練習曲 ロマン派の作品の指導法」

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ピアノ初級~初中級者(バイエル後半~ブルクミュラー程度)、特に私のような独学者の方にとてもオススメの本を見つけたので、今日はそれを紹介します!!

それがこちら↓

ブルクミュラー25の練習曲 ロマン派の作品の指導法(別冊解説書付き)
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表紙では「ブルクミュラー」の文字が一番大きいですが、背のタイトルを見ると、

「ロマン派の作品の指導法」の方が主張が強いのが特徴です(笑)



まるでピアノの先生に指導を受けた後のような譜面

このテキストは、

・「本体」である「ブルクミュラー 25の練習曲」の楽譜部分が72ページ

・「別冊解説書」が約100ページ

という大ボリューム。

このうち、「本体」の方を先に紹介していきますね。

楽譜部分は、こんな感じで↓

「ビートをキープして」とか「浮き立つような気持ちで」とか、まるでピアノの先生に教えてもらったことを書き込んだ後のようになっています。

「V」のようなマークは、「ブレス」という意味。

ここには書いてありませんが、他に「手の回転」、「表現にコントラストをつけて」、「音量を控えめに」などのアドバイスを示すマークもあります。

知識や楽曲分析も

さらに、

「半終止」や「ホルン5度」のような楽典の知識を教えてくれるワードも

他には、「保続音」、「倚音」、「モチーフ」、「音価」などを表すマークもあります。

そしてこれらの知識を詳しく教えてくれるのが、100ページもある「別冊解説書」なんです!



ピアノ初中級者が知りたい情報が詰まった別冊解説書

まず、別冊解説書は

・基礎知識

・演奏のために

・各曲解説

の3つのパートから構成されています。

基礎知識

基礎知識のパートは、「ロマン派の音楽を表現するために」必要な知識をコンパクトに紹介。

音階と和音(テトラコードなど)、形式(二部形式、三部形式など)、強弱表現、音程、半音階、歌う印、倚音について書かれています。

中でも「強弱表現」のページでは、鍵盤をタッチするときに「身体のどこを意識すればいいのか」が図解されていて、とてもためになりました!

演奏のために

次の「演奏のために」のパートでは、

・転調、平行調と同主調、和音の機能と終止形、非和声音などの知識

・フレーズとブレス、タッチと音の種類、ハーフタッチ、ダンパーペダルなどのテクニック

などについて書かれています。

「基礎知識」と「演奏のために」を合わせて、ここまでで23ページです。

たった23ページとも思えますが、この23ページだけでも、他のピアノ中級者以上の方々がブログで書いているようなことが次々に出てきて興味深いのです……!

中には、借用和音について書かれたこのページのように↓

難しすぎて「???」ってなってしまう内容もあるんですが(笑)、

「各曲に使われている借用和音とその効果」というページで、「オシャレな響き」とか「クライマックスを盛り上げる」とか、初心者に分かりやすい言葉でも説明してくれているので、何とかイメージが掴めています。



各曲解説

そして最後に、各曲解説。

「ブルクミュラー 25の練習曲」のすべての曲に対して、

・この曲について(タイトルの意味など)

・学習目的

・速度記号の説明

・調性

・拍子

・形式(小ロンド形式など)

・楽譜解説(和音の転回形、ホルン5度とは、など)

・楽典解説(転調、借用和音など)

が詳しく書かれています。

しかも最後の「楽典解説」のパートでは、

こうやって鍵盤のイラストと譜面を照らし合わせて教えてくれるのが嬉しい!

「基礎知識」や「演奏のために」の説明だけでは分からなかった部分も、実際の曲を例にとって解説してもらえれば、何となく分かるような気がしてくるから不思議です。

ブルクミュラーをイチからやり直したくなる1冊

というわけで、今日は「ブルクミュラー25の練習曲 ロマン派の作品の指導法」がオススメ!という話でした。

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ちなみに、私は今はブルクミュラーの9・10曲目に取り組んでいますが、既に終わらせた曲の解説も読んでます。

そして、それらの曲をまた弾きたくなっています……(笑)

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