ピアノ・ペダルテクニック(10) Exercise 5 非和声音を含む旋律2

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今日は、こちらのテキストから↓

ピアノ・ペダルテクニック ~ピアノの美しい響きと表現のために~ 基礎編 【DVD付】

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「非和声音を含む旋律」を弾くときのペダリングを学んでいきたいと思います!

非和声音を含む旋律が課題になるのは、これが2回目ですね。

ちなみに1回目はこちらです↓

ピアノ・ペダルテクニック(8) Exercise 3 非和声音を含む旋律1

そして、「ピアノ・ペダルテクニック」に関する他の記事はこちらからどうぞ♪

ピアノ・ペダルテクニック – ピアノの美しい響きと表現のために –

非和声音を含む旋律とペダリング

さてさて、今回の課題曲はツェルニーの「リトルピアニスト No.43」。

ポイントはここです↓

右手の親指で「ファ」を保持しつつ、他の指で「ドシラ」を弾く。このとき、ペダルはなし。

そして、

  1. 「シ」を弾く
  2. 直後にペダルを踏む
  3. 「ファ」の親指を離す
  4. 次の「ミ」を弾く準備をする
  5. 次小節の重音を弾いた直後にペダルの踏み替え

という流れなんですが……。

打鍵・離鍵・ペダリングのタイミングがシビア

2のペダルを踏む前に親指を離してしまうと、音がプツッと切れてしまう。

かといってペダルを踏むのが早すぎると、1よりも前の「ドシラ」の「ラ」の音が残ってしまうことがある。

だから打鍵・離鍵・ペダリングの順番がとても大事!!

……なんですけど、これ、テンポが上がると訳がわからなくなるんですよ!!

4分音符=60くらいなら、ちゃんと

「よし!音がプツッと切れてない!」
「うん!『ラ』の音も残ってない!」

って分かるんですけど、この曲の本来のテンポ指示は

92!?

いやいやいや……。

そもそも、ペダルを踏みながらこのスピードで弾くのはムリ!!

仮に弾いたとしても、音が切れてるとか繋がってるとか、そういうのが全く聞き分けられないよ!!


♩=92のときの、8分音符の時間ってどれくらい?

ここで改めて考えてみると、

4分音符=92のテンポということは、
→1分間に4分音符が92個
→1分間に8分音符が184個

なわけで、つまり

8分音符1つ分の時間は
→60秒÷184個=0.32秒/個

そう、つまりこの部分は↓

0.32秒しかないんですよ!!

その間に、

  1. 「シ」を弾く
  2. 直後にペダルを踏む
  3. 「ファ」の親指を離す
  4. 次の「ミ」を弾く準備をする

順番を前後させることなく弾くって激ムズじゃないですか???

一つの作業に0.1秒もかけられないなんて!!

ピアノの「0.1秒」の厳しさを思い知る

……というわけで、今回は4分音符=60くらいでギブアップします(笑)

60までは、ちゃんと音の繋がりを聞き分けられてるし、弾くこともできてます!

が、これを70まで上げると、かなり怪しくなってくるかなあ……。

ここでまた計算してみると、4分音符=60なら、8分音符1つにかけられる時間は0.5秒。

4分音符=70なら、8分音符1つにかけられる時間は0.42秒。

その差は、0.5ー0.42=0.08秒。

この、たったの0.08秒が詰められない。

この0.08秒に、高い高い壁を感じます……。

って、最初にピアノの練習を始めたときは、まさかこんなスポーツ選手みたいなことを書くとは思わなかったわ(笑)

当然、プロのピアニストの方々はもっともっと早いテンポ、そして8分音符どころか16分音符・32分音符単位で手足を動かしているわけで、もう本当に「スーパーアスリートですね!!!」ってなりました。

すごいなぁ!

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