ピアノを弾いていて手首を痛めたことが何度かあります。
とくに、手首の中でも親指側の部分を。
なので、最近は手の使い方にかなり気を遣って練習しています!
前回の記事で書いたように、バイエルの総復習で自分の手元をセルフ監視しているのもそのためです。
という経緯で、「ピアノを弾くときの身体の使い方を勉強したい!」と思うようになり、最近こちらの本を読み始めました。
ピアニストのためのアレクサンダー・テクニーク
まだ拾い読みしてる段階ですが、既にいろいろな気付きを得られています♪
アレクサンダー・テクニークの成り立ち
例えば、冒頭の「アレクサンダー・テクニークの成り立ち」というパート。
アレクサンダー・テクニークを確立したアレクサンダーさんは俳優なんですが、「日常生活で話している時は問題ないのに、舞台で演技をしている間に声がかすれてくる」という悩みを抱えていました。
最初は「演技をするときの声の出し方に問題があるのでは」と考えますが、自分の声の出し方を注意深く観察していくと、
「普段から、声の問題を引き起こすような話し方をしていた」
ということが判明!
ここから更に自分の身体の使い方を観察して、望み通りの結果を得るための「アレクサンダー・テクニーク」を確立していったそうです。
普段から手首を痛めるような身体の使い方をしている?
そこで私も普段の自分の手首の使い方を観察してみると……。
間違いない。私は普段から手首の使い方がよろしくない!!
つまりピアノを弾いている時以外でも、手首の親指側に負担がかかるような動作をしてるんです。
より具体的に言うと、例えばケトルの取手を持つ時、私はほとんど親指・人差し指・中指だけで掴んでいるような感じなんですよね。
薬指と小指は添えているだけで、全然力が入っていない。そのせいで、手首の親指・人差し指・中指側に負担が集中してしまっていて。
他には、ハンバーグのタネをこねる時なんかもそうで、薬指や小指にはほとんど力が入っていませんでした。
そういう身体の使い方の「クセ」が普段から手首に負担をかけ続け、ピアノの練習が追い打ちになった。
そして痛みが出てたのかなー、と予想しています。
ピアノを弾いていない時間もピアノを弾くための「練習」になる
ピアノの練習をするのは1日に30分~1時間程度。
ということは、ピアノを弾いていない時間は、起きている時間だけに限定しても1日16時間くらい。
つまり、ピアノを弾いていない時間の方が圧倒的に多いわけだから、この時間に身体の使い方のクセを直そうとせず、ピアノの練習の時だけ頑張ったってたぶん直らない……!
というわけで、最近は普段の指や手首の使い方に気を使っています!
何かをつかむときは、ちゃんと薬指と小指にも力を入れるようにしたり。
手首を回す時は、手首だけでなく前腕(手首から肘までの部分)を回すイメージでやったり♪
「普段」の身体の使い方を変える効果
そして、その効果は早くも出始めています!
例えば、ピアノを弾くときの薬指と小指の力が少し強くなりました。
これまで、ピアノの練習の時だけ「薬指と小指の力が弱いなあ~強化しなきゃな~」なんて思ってましたが、他の時間はこの2本をまともに使ってなかったんだから、なかなか強化されなかったのも当然だったんですね……(苦笑)
とはいえ手首の使い方のクセはなかなかしつこくて、油断するとすぐに親指側に負担がかかるような動作をしてしまっています。
でも焦らずにじっくり直していこうと思います!