子どもがピアノの練習をしない原因は、楽譜にあるかも? – 見づらい楽譜の特徴3選

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私はピアノの練習を始めたばかりの頃、

「同じ曲の楽譜なら、どこの出版社のものでも同じでしょ?

と思ってました。

でも、実際は全然違うんですよね。

出版社によっても違うし、同じ出版社でもシリーズが違えば譜面のつくりが全く違う!

そして、「とても見づらい楽譜がけっこうある」ということにも気づいたんです。

もちろん、多少は楽譜が見づらくても我慢します。私は大人ですから!(キリッ)

でも、

もし私が子供だったら、練習する気を失くすだろうなぁ……

とも思うことも少なからずあるんですよね。

今日はそんな、「もし私が子供だったら練習する気を失くす楽譜」の特徴を書いていこうと思います!!

音符に光が反射する楽譜

「もし私が子供だったら練習する気を失くす楽譜」、その1は「音符に光が反射する楽譜」です。

例えば、これ↓

光が反射する楽譜

左上の三連符の黒玉が、白っぽく見えますよね。

これは、音符が印刷されている部分に、光が反射しているんです。

これが見づらい!そして、気が散る。

まだ背の小さいお子さんで、楽譜を「見上げる」場合は、特に見づらいはずです(照明が上にある場合)。

対処法としては、楽譜の角度を調整したり、照明の向きをずらしたり……。

でもやっぱり、音符に光が反射しない楽譜を使うのがベターです↓

光が反射しない楽譜

ちなみに私の目は光の反射に弱いタイプなので、反射するタイプの楽譜を見続けると目が疲れるし、次第に頭も痛くなってきます

それをまだ言語化できない年齢の子だと、とにかく「ピアノの練習をするのがイヤ!」と言い出すかもしれない。

なので、ピアノを習っているお子さんをお持ちの方には是非、楽譜と光の反射について心に留めておいて欲しいです!



可読性が低いフォントを採用している楽譜

2つ目は、譜表の部分に「可動性が低いフォントを採用している楽譜」。

これは残念ながら、ほぼ全ての楽譜がそうです。(苦笑)

クラシック、ポピュラー、子供用、大人用、日本・アメリカ・ドイツの出版社、などなどの楽譜を持っていますが、ほぼ全てのフォントが見づらい。

特に、子ども向けだと「指番号」って大事だと思うんですけども、

はい、読みづらい!!

音楽っぽいのは認めます。

アーティスティックなのは認めます。

でも、可読性が低いのよ!!

見やすいフォントを採用している楽譜は?

ちなみに今までに見た譜面の中で、指番号が見やすかったのは小学校の音楽の教科書だけです

市販の楽譜も、子供用のテキストだけでも良いから、指番号も音楽記号(cresc.とか)もユニバーサルデザイン(UD)のフォントにして欲しい!!

モリサワと外部機関の研究で、ユニバーサルデザインのフォントはロービジョン(弱視)やディスレクシア(読み書き障害)の方々にも読みやすいという結果が出ているんです。

UD書体の実験・研究(エビデンス)

小学校の教科書や辞書も、ユニバーサルデザインのフォントを採用するところが増えています。

だからどうか、楽譜にもユニバーサルデザインを導入してください!!

楽譜の出版社様、お願いします……!



情報を詰め込みすぎな楽譜

そして最後は、「情報を詰め込みすぎな楽譜」です。

これは例えば、こちらの譜面で↓

中央の「R.H. (右手)」は、上の段への指示なのか、下の段への指示なのか、パッと見では分かりにくくありませんか?

さらに、その右下にある「2」という文字……譜表の線上に書いてあったら見づらいよ

そして、自分でいろいろメモを取りたくても、書く余白がない!!

私は、こういう楽譜には早々に見切りをつけました。

大人の私でこうなのだから、子どもたちがこういう楽譜を使うのは本当に大変だろうと思います。

楽譜の「コスパ」とは

私は最初の頃、

  • 1冊にたくさんの曲が掲載されている楽譜の方がおトク!
  • 同じ曲の楽譜なら、安い方が良い!

と思ってました。

そして、「たくさんの楽譜を手ごろな価格で」提供しようと思ったら、情報を詰め込んだ楽譜になってしまうのも仕方ないですよね。

でも私は懲りたので(笑)、単価が高くても「スッキリと見やすくて、適度にゆとりがある」楽譜を買うようになりました。

見やすい楽譜の方が練習する気になるし、最後までやる。

結果、コスパが良いのです!

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