バイエルは91番から「基礎」レベルの中の最終カテゴリー、「基礎5」に入ります!
私が使用しているバイエル本には所々に他の作曲家が書いた曲の楽譜も掲載されてますが、このあたりにブルクミュラーの「アラベスク」が載っています。
「確かに、パッと見た感じだとバイエルの91番に似てる!今なら弾けそう!」
と思うと同時に、
「早くもブルクミュラーの入り口あたりまで到達したのか……!?」
とワクワクしている今日この頃です。
というわけで、バイエル91番から98番までの感想です!
バイエル91番
短音階が初登場……なのかな?(よく分からないw)
16小節目で、右手が16分音符で指越えをするところが難しかった~。

この指越えは、指番号で書くと
1→(指越え)4→3→2
なので、薬指(4)が親指(1)を越えていくタイプなんですよね。中指(3)ならまだやりやすいんだけど、薬指だと間に合わないことが多くて……。
しかもこの間に左手は移動しなければいけないということで、急にCPU使用率が上がる場面でした。
でもこの小節以外は割と弾きやすかったかな。
演奏例ほどのスピードで、かつ16分音符を正確に弾けてはいないけど、それはこれからも練習します!
バイエル92番
出たな3連符!!
左手に63回連続の3連符が待ち受ける曲。案の定、途中で指が疲れてしまい、テンポが合わなくなってしまう。
スキルというよりは体力、持続力の問題か……(苦笑)
ただ、右手は簡単だったし全体的には弾きやすかった印象。
バイエル93番
右手も左手も初期位置から動き、戻り、また動く。
そして、指もじわりじわりと配置を替える。そんな曲。
「この部分が上手くできないから、ここを重点的に練習しよう」と思う曲が多い中で、
「全体的にちょっとずつできないから、全部まんべんなく練習しよう」と思った曲でした。
たまにはこういうのも良いかも!
バイエル94番
左手が終始16分音符のアルベルティ・バス(って言うんですよね?「ドソミソ」みたいなパターンのことを)。
そしてテンポはアレグレットで「ややはやく」。
似たようなパターンの繰り返しとはいえ、やっぱり16分音符を延々と弾くのはキツかった~!
最後の方なんか、左手がつりそうになってたし(苦笑)
ただ、ゆっくりなら割と容易に弾ける曲。弾けるところから少しずつテンポを上げていけば何とかなる!
バイエル95番
1小節を除いて、右手がずっと8分音符で6度の2重音。
手首の使い方……何というか、手首に余計な力を入れず柔らかく使うことで打鍵の衝撃を吸収するみたいな……そういうのに気を付けないと、手首を痛めてしまうタイプの曲でした。
でも、弾くのは結構楽しかった!
6度の2重音といえば67番でずいぶん苦戦したけれど、その時より多少は上手に6度が弾けるようになった気がする!!
嬉しい!!
バイエル96番
これは割と簡単なのでは?と思ったら、テンポ指定がアレグロ(はやく)だった。。
アレグロ以外は特に問題なし!(笑)
バイエル97番
これの9小節目から始まる左手の「ソファ#ソッソ↓」の繰り返しが好き!
なんか楽しいw
バイエル98番
右手は「付点8分音符」+「16分音符」+「8分音符(スタッカティッシモ)」+「4分音符」の繰り返しで、左手は「単音ー2重音ー2重音」の繰り返し。
右手の最初の「付点8分音符」+「16分音符」が先にスタートして、そのあと左手の伴奏が始まるという構成です。
このスタートがズレる(そしてそれが最後まで続く)パターンは今までにも何度かあったけど、その中でも弾きにくい方でした……。
最初は大丈夫でも、途中でその「ズレ」がこじれちゃうんですよね。
右手を左手のスタートを同じにしたいという補正本能みたいなものが働いてしまって(笑)
「ズレ」をキープし続けるっていうのも、なかなか難しいんだなー。
バイエル91番から98番までの感想
短音階の雰囲気が加わった以外は、恐らく技術的にはあまり新しいことはなくて、弾きやすい曲が多かったです。
中でも、95番から98番までずっと8分の3拍子で、96番から98番までの左手は「単音ー2重音ー2重音」の伴奏がメイン。
そして98番は89番あたりと何となく似ている。
なるほど~、バイエルさんはこういうのが好きなんですね?(笑)
バイエルも終わりが近づいてきて、ようやく作者の好みというか作風が分かってきた気がしますw
良く言えば作風。でも、悪く言えば偏り。
私の目標である「基礎固め」のためには、他の作風にも触れる必要があるなと改めて思わされました。
とはいえ、ロマン派とかバロック派とか古典派とか何とか、そういうことすらまだ良く分かっていないので、まずはその辺を調べることから始めてみようと思います!